青豆ほーむ

チラシの裏

コーヒーを片手に『ドッグヴィルの告白』を。

缶コーヒー以外のあんまり飲まない青豆です。あの、苦味と酸味と真夜中の海を思わせる深淵がぼくを悩ませる。嘘です。コーヒー飲んだら眠れなくなるので、だいたいそれが理由です。

 

今日は『ドッグヴィルの告白』という『ドックヴィル』のメイキングDVDを鑑賞しました。その内容がひどくて、最近、ストレスが溜まっていたのもあったのか、わりと楽しめたようです。

 

ドッグヴィルの告白 [DVD]

ドッグヴィルの告白 [DVD]

 

 

クランクイン時は和気藹々とした微笑ましい撮影模様が、次第に荒んでゆき、ギスギスした緊迫感のあるものに変化していくさまに、不覚にも、また不謹慎にも笑ってしまいました。これはもはやドキュメンタリというだけではなく、上質なブラックコメディでもあります。映画の方を観ればだいたい想像はつくんですが。

睡眠薬についての知識を披露し、レイプシーンで「いいケツだった」と男優にジョークをかまし失笑を買う。落ち込んでいくスタッフや俳優にも気づかいをみせることなく追い詰めていく姿勢には脱帽です。

ラース・フォン・トリアー。たぶん、人でなしとはこいつのことである。『エイリアン』で「いまのあの演技はなんだ!」とシガニー・ウィーバーに怒鳴りつけたあと「ごめん、今のは別のやつに言うつもりだった」などと言う、うっかり者のリドリー・スコットと肩を並べられるかもしれない。

見所はニコール・キッドマンがカメラに向かって助けを請うシーン。ドS心をなかなかにくすぐってくれます。

こんなん観て楽しめるとか、疲れてんのかなぁ……TSUTAYAとかでレンタルできるので、おすすめはできませんが、気になった方は是非借りてみてはどうでしょうか。

 

それでは。