青豆ほーむ

チラシの裏

『ガールズ&パンツァー』鑑賞中です。

 

ガールズ&パンツァー 1 [DVD]

ガールズ&パンツァー 1 [DVD]

 

 旬は過ぎつつありますが、Vitaでゲーム化するそうなので購入するまえの予習としてみはじめました。予習というよりは判断材料が欲しかっただけなのかもしれません。とにかく、島田フミカネ先生のイラストがかわいく、面白そうなのでレンタルしました。

まだ一巻(1話~2話)しか見てないので、踏み込んだ言及や考察はできないのですが、プロット(物語構成)はシンプルかつ不足は特になし。脚本がうまいのかな、旧型戦車を特殊な訓練もせずぶっつけ本番で操縦してしまう様子は、ぶっとんでるなぁという感じではありましたが、それはそれ。『Angel Beats!』なんかでも銃器の扱いなんて習得せずに遠慮なくぶっぱなしまくってたから、アリといえばアリでしょう。

 

ただ、違和感が拭えないんですよ。disることはできるだけしたくない。でも、この違和感が胸中でコールタールのように黒く変容して、獣になりかわるあの言いようもない快感が噴き上がり、ぼくを奮い立たせるのです! 

すいません。嘘です。戦車と美少女の食い合せの悪さが気になっただけです。だって戦車ですよ? ロボットじゃなくて、あの無骨な鉄の塊(ミリオタを敵に回しそう)戦車(兵器)に美少女が魅了されている。たとえフィクションという免罪符があれど、これはちょっとおかしい。

ストライクウィッチーズ』がわりとマニアックな銃器を所持していても違和感がなかったのは、彼女らは飛行機の擬人化であり、魔法少女であったから、ということに尽きるのかもしません。だが、これは違う。

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図(a)ぱんつのあほー!

戦車です(予測変換で洗車ばかりが前にでてきてめんどい)。鉄の軋むような砲台の回転音、キャタピラが地面に穿つ轍、美少女。なんだこれは。これが受容できるなら、デコトラ×美少女もありなんじゃないか。ナシなのか。そうか……。

 

ロボットアニメとは、畢竟、キャラクターにキャラクターを搭乗させるということなので、兵器に乗せてるわけではないんですよ。だけど、これは違う。『けいおん!』や『咲』、『ラブライブ!』の文脈にあるわけです。メンバーが集まらないと成り立たない、チームの中で対比され磨かれたキャラクターを売るというコンセプト持ち込んだ、ということですね。それをアイドル、バンド、スポーツではなく、「兵器」に適用させる。なんでこんな企画通ったの?しかも人気が出たの? まったくわかりません。

まぁ、ガチリアル兵器としての戦車を題材にしているとはいえ、所詮はCG。質感はどうしても突破できないので、このマイナス要素を逆手にとってフィクションに溶け込ませたのかも。このあたりの演出効果は詳しくはないのでなんとも言えませんが。

 

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図(b)戦車×美少女

 

だからぼくは戦車のことはスルーすることにしました。かわいい女の子だけを見ていよう! と。『咲』と同じような消費をすることを意識しようと。

 

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図(c),(d)納豆推しの沙織ちゃんと大食の華ちゃん

 

食に対する描写の丁寧さは感服しました。が、わかりやすい。狙っている感じが前面に出ているのであざとい演出ではありますが、気にしたらダメです。

 

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図(e)あーんしてもらう贅沢者のみほちゃん

 

わりと好きなカットのひとつ。実際に見てもらえばいいんですが、執拗なんですよね。このあ~んしてもらうときの執拗な描写は非常によろしいのですが、なにか不穏なものというか天啓?あ、これは、あー、天啓だろ!天啓かもな~。

 

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図(f)洗車を戦車する柚子さん(逆か)(おもしろくない)

 

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(g)寝不足遅刻常習犯の麻子ちん(生理かと心配した)

 

しつこいようですが、戦車×美少女の無根拠性には疑問点が多々あって、しかし明瞭な回答は得られそうもなく、困惑し続けること間違いなしなのですがそこさえ目を瞑れば、わりといい評価ができそうです。おもしろかった。戦車の無骨なデザインの意匠とかわいいおんなのこが戯れちゃうアニメが見たい方はどしどし見るがよいわ!

それでは。