青豆ほーむ

チラシの裏

『緋弾のアリア』~ぼくの大好きなREKI~

 

緋弾のアリア (6) 絶対半径 キリングレンジ 2051 (MF文庫J)

 

 

 

ようやく現在刊行中の1/3を読み終えました青豆です。長かった、というか最近ホント読書量が減ってきていて、9月に読了した書籍はなんと2冊。自称読書好きを返上しなくてはなりませんね。自称の場合誰に返せばいいのでしょうか!!!知るか!!!(なんだこのテンションは)

 

人気のはずなのですが、パッとしない印象しかないこの作品、いつの間にやら既刊18という大長編になりつつあるのですが、それはともかく、いつになったら二期くるのやら。巻数的にもキリの悪い、微妙なところで終わったので、二期きてもまた中途半端なところで終わってしまうかもしれない。とにかくレキ回をやってくれ……頼む。

 

というわけで6巻はレキ回でした。たぶん前後編のうちの前編にあたるのかな。見所としては天才狙撃手同士のサシでの対峙はなかなか熱いものがありますね。前巻までの戦闘描写があくまでインパクト(物理的衝撃)を重視したものであったのに対し、今巻はパーセプション(五感による知覚)を意識したものとなっております。超能力バトルから、恋愛アリ、三角関係アリ、笑いアリ涙アリ、狙撃合戦アリのなんとも中途半端な空間に突入(迷走)し始めたアリアですが、臆病な作者とキンジ君の奇妙なバランス感覚が引き起こした結果なのだから致し方あるめえ! でもすごい妄想がはかどるよ!!

 

『私は一発の銃弾。銃弾は人の心を持たない。故に、何も考えない。ただ、目標に向かって飛ぶだけ』

冷たいコンクリートに臥し、スコープから標的を見つめる少女は呟く。呼吸も極端に抑え、その小さな身体は周囲と同化する。銃口は迷いなく一点に留まり、獲物を仕留めるチャンスを、感情を抑制し、ただひたすらに待ち続ける。

ーートリガーとともに幕が下りる。そして日々を司る静寂が訪れた。

 

スターリングラード』、『ザ・シューター』、押井守著作の『ゾンビ日記』とか、とにかく狙撃合戦って好きなんですよ。ミリオタってわけじゃないんですが、プロフェッショナルとしてのこだわりやフェティシズム、ワンショットキル、「遠くにいる標的を一撃で殺害する」という理不尽な暴力性にロマンを感じるわけです。緋弾のアリアでは斬新な描写があるかって言えばそんなことはなく、元がラブコメディを基調としたものですからあまり緊張感もない。『フルメタル・パニック』の方が断然おもしろいですね。

フルメタル・パニックの方がおもしろいから緋弾のアリアはダメ!」というわけではなく、整備の際の銃弾の選定とか、今まで取り上げてこなかったような、微妙に手の届かないところに手を伸ばしてくれてたりするので、補完的な意味では楽しめました。

 

キャラクターなんですが、レキっていわゆる無口無表情キャラの典型で、「感情がないのではなく知らないだけ」というこれまた綾波をどうしても意識してしまうキャラ設定となっているのですが、ぼくはこういうキャラクター好きなんですよ。昔は「このおんなのこを俺色に染めあげたい」とかクズみたいなこと考えていたわけですけども(BUMP OF CHICKENの『アルエ』とか死ぬほど共感してました)、大人になり、可愛い女の子の消費の仕方が変わり果てた今となってはそれなりに知見というものも備わってきて、ちょっと距離を置けるようになりました。今でもそういう黒い獣が這い出しになるわけですけどもそれはまた別の話。

 

次巻の後編も早速購入したいと思いました。それでは。

 

ザ・シューター/極大射程 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

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スターリングラード [DVD]

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ゾンビ日記

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