『K MISSING KINGS』~魅せることへの愚直さ~
観てきました! アニメ映画って地方では公開日が遅れるもので、9/27、漸く待ち焦がれた劇場版『K MISSING KINGS』を鑑賞することができました。う、美しすぎるよみんな……。TVアニメの方はもちろん全話視聴済みです。というか見てないと何が何だかわからない。見ててもところどころ理解しかねますが。
ぶちまけてしまうと、この作品、ストーリー性はあまりなく、主なターゲット層である腐女子勢からも「不謹慎」だとか「露骨」といった批判も受けている、何とも微妙な位置付にある作品なんですよね。その意見も当を得ない、甚だ勘違いというものではなく、腐った見方をすることを強要されすぎて、そういった方向での消費の仕方に抵抗が生じるというのはあると思いました。
で、これ、ぼくが、どういう方向で消費するのがいちばん楽しめたかというと、男の子たちが、『攻殻機動隊』や『マルドゥックスクランブル』的硬派なビジュアルの世界で動く姿を生暖かい目で見つめる」というシンプルなものでした。しかしこの作品、そういう見方、映し方に特化しているんですよね。台詞回し・脚本に依存することなく、あくまで映像で勝負しているのに好感が持てました。映像的にキマっているカットやレイアウトはクールでスタイリッシュ(小並感)。特に冒頭のCGIの違和感のなさ、質感の限界もうまく誤魔化せており、ダモクレスの剣が顕現する場面では、異界としてのKの世界を十二分に表現できていました。あとはビルの壁面を利用してのヴァーティカルな殺陣、夜刀神狗朗vs御芍神紫の対決は見物です。本編では刀を使ったアクションはなかったですからね……。
映像について語ってばかりいますが、脚本の読み方がいまいちよくわからねぇ。「あのキャラクターのセリフがおかしい」とか「設定やストーリーがよくない」だの、見えないものは勝手に想像するしかないわけで、正誤が曖昧だから難しいんですよ。もしくは、あんまり見えないものには興味がないからかもしれない。余談ですが。
この劇場版で、二期も確定(最初から確定してましたが)したので、大変良かった、のですが、これ、劇場版未鑑賞で二期が見れるかというと、NOなところが賛否あるところじゃないですかね。劇場版のみの登場かと思われたキャラクターとの因縁も、完結せず、「続きは二期で!」と言わんばかりに続投決定です。ストーリーの核心部分にも触れており、この作品を観ないと二期は冒頭から置いてけぼりになると思われます……。一見さんお断りとはっきりと明言するその姿勢はまぁ潔いというか、居直っているだけなような。
二期と『学園K』を待望しながら、『K』のスピンオフ作品でも読み進めていきます。クロちゃんかわいいよクロちゃん。デュフフ。
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