青豆ほーむ

チラシの裏

2015/3/1(Sun)☂

もう三月に入った。2015年からもう2ヶ月が経過している。1/6だ。歳を重ねるたびに一年が終わるのが早くなる。よりいっそうタイムスケジュールを管理しなければなるまい、って、できたらもうやってる。ちくしょうめ。

 

最近ホントに老人の悟りみたいな境地に達しはじめていて、ノスタルジィおじさんを名乗るようになった。なので『異国迷路のクロワーゼ』を見ている。パリのガラス製アーケード商店街【ロアの歩廊(ギャルリ・ド・ロア)】を舞台にした作品だ。やはり雰囲気がいい。主人公が営む鉄工芸店にしても、自分とは無関係なモノばかり売っているというのに、何故か目を奪われてしまう。世界に定規をあて、格子を描くように細分化した末にたどり着く場所はきっとパリに違いない。これは誓ってもいい。

 

行き届いた手入れと気遣い、商品はおさまるべきところにおさまり、利益の問題を超越した、本当にそこを必要としている人だけのために用意された世界。博物館となった芸術家の家を観光している気分に浸れる。

 

異国迷路のクロワーゼ』は、見る者の欠落を埋めるやさしさによって描かれた作品なのだろう。