青豆ほーむ

チラシの裏

幻獣少年キマイラ読了!

最近、ブログの内容を強化するために読書を欠かさずおこなっているので、ゲームをやる時間を取れません。本末転倒ですね。お金の節約になるからいいけど。そして未だに文章技術の向上はみられません。ローマは一日にして成らず、石の上にも三年といいますが、時間という消費しやすく、且つ回収できないコストを払いつつづけていいものかと悩んでおります。嘘です。悩んでません。ちょう楽しいです!

 

というわけで『幻獣少年キマイラ』なんですが、とてもおもしろかったです。甘美で肉感的な描写に微睡む一方で、主人公である大鳳吼が、自己と他者との境界が曖昧になる暴力という魔力にのめり込んでいくスリリングな展開は読む手を止めさせてくれはしませんでした。気づけば就寝予定時間を超過していた、なんてこともしばしば。

 

度胸がいいようにみえて、危機感が現実の危険に対応していない、あるいは危険だと判断しながらも、その判断に現実感が伴っていないためか、「わかっていながら何の対策もせず危険に飛び込む」大鳳くんにハラハラさせられる。彼は、近頃のハーレムものよろしく、ヒロインに何の根拠もなく(1巻の時点では説明されていませんね、説明の要不要は置いておいて)好意をもたれるのですが、たぶん、そういう危険な香りのする男に惹かれるんでしょうね。他者の好意の理由は説明されることによってではなく、文脈から察するものだと思いました。

 

大鳳吼、九鬼麗一を内部から侵食する、キマイラとはいったいなんなのか? 恋人の深雪ちゃん、友人の九十九、拳の師である雲斎が抑止力となってくれることを願います。由魅、こわい女や、『悪の法則』をおもいだしちゃったよ!

 

次巻も続けて読みます。積ん読を崩し次第ですが!

 

幻獣少年キマイラ (角川文庫)

幻獣少年キマイラ (角川文庫)