青豆ほーむ

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『るろうに剣心 京都大火編』

佐藤健主演による実写版『るろうに剣心』の新作、京都大火編みてきました! いやー、面白いですね! 良い映画を観たあとは頭の中で感想が溢れかえって止まりません。至福の瞬間ですね。ぼくは頭があまりよくないので溢れかえる、といってもたいした情報量にはなりませんが……興奮した神経をお酒で鎮静させ眠りにつく、これが最高なんです……!

 

で、感想なんですが、

 

ストーリーはほぼ原作通りで四乃森蒼紫のエピソードを並行して進めていく感じですね。つまり原作を読んでいる人には予定調和で物語が進んでいくので、緊迫感も意外性もなく、脚本や展開にたいして突っ込むべきところは特にありませんでした(ストリーが読めてしまうからよくない、という意味ではありません)。

尺の問題もあり、少々詰め込みすぎで、京都への道中のエピソードがほぼカットされているのは残念な印象を受けました。一応村は挟むんですが、東京から京都へほぼ一瞬で舞台が切り替わるため隣町かと言わんばりの距離感しかみせてくれません。そこはもう割り切るしかないのかなぁ……。

 

物語や脚本は特に意識する必要はないとなると、注視すべきはアクションシーンとなるわけですが、これも原作でほぼやりきった感があるので目新しいアクションやカメラワークといったものはありませんでした。だからこそ安定した娯楽をぼくに提供してくれるわけですが。肉体という限界を持つ実写に過度な期待は禁物です。『肉体の限界』このあたりは瀬田宗次郎のアクションシーンが如実に示していました。

おおかみこどもの雨と雪』のレビューでも書いたのですが、実写はアニメや漫画と違って、静止状態からの行動が「遅い」んですよね。なので原作通りの瀬田宗次郎の特技である「縮地」は再現不可能で、結局、ただの「素早いステップ」になるわけです。これはもう観る前からわかっていたことなので、非難すべきことではないですが。

 

それにしても、『るろうに剣心』の武井咲はかわいく撮れてるなぁと常々思います。ほかの出演作品ではそんなに可愛くは見えないんですが、これはちょっと面白い発見でした。うん、すごい可愛かったです。斎藤一役の江口洋介については賛否両論あるんじゃないでしょうか……原作のセクシーな斎藤一さんはどこにいった……あと斎藤一って左利きじゃなかったか?(信憑性の低い情報らしいのでいいのか)。

 

この映画に1800円の価値があるかどうかと問われれば、間違いなくYESと答えるのですが、ぼくは大抵の映画に「おもしろい!」という評価を下すので、まったくアテになりません。どんなクソ映画でも必ず面白いところはあると懸命に良いところを探し出そうとする信念というか性癖があるので。

 

京都大火編のラストには剣心にとって重要な人物であるらしいキャラクターが登場するので必見です。後編である『るろうに剣心 伝説の最期編』は九月中旬頃に上映開始とのことなので、心待ちにしています。

 

それでは。

 


『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』本予告編 - YouTube